中也賞に京都の岡本啓さん
優れた現代詩集に贈られる「中原中也賞」に14日、京都市左京区の無職岡本啓さん(31)の「グラフィティ」が選ばれた。
「グラフィティ」は昨年11月に刊行された、岡本さんのデビュー作。収録作品13編のほとんどを米国で書いたといい、分かりやすい言葉と若く明るい感性で世界を表現した。
5人の選考委員は「世界に対する肯定性が貴重。内閉的にならず、外へ出て言葉と対峙する姿勢がある」と評価。選考委員の作家高橋源一郎さんは「自分でも分からない何かに突き動かされたような若さがある。中也賞にふさわしい詩人」と話した。
岡本さんは仙台市出身。
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