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報ステ原発報道に倫理違反

[2015年02月09日 20:13]

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は9日、テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」の九州電力川内原発に関する事実誤認報道について「客観性と正確性を欠き、放送倫理に違反している」との意見を発表した。
 BPOによると、問題の報道は昨年9月10日放送分。原子力規制委員会の田中俊一委員長の記者会見を伝える際、竜巻の影響評価ガイドに関する質疑を火山に関する内容と取り違えて放送したほか、質問への回答を拒否したように編集した。
 川端和治委員長は記者会見で、内容の取り違えについて「時間に追われ、分業体制だったため、全体をチェックする機能が働かず過ちが見逃された」と指摘。編集の問題は「視聴者に誤った印象を与えるという認識がなく、軽率な思い込みがあった」と述べた。
 テレビ朝日は「今回の決定を真摯に受け止め、今後も正確で公平・公正な報道に努めていきます」とのコメントを発表した。9日夜放送の「報道ステーション」では古舘伊知郎キャスターが謝罪し「再発防止に努めたい」と述べた。同局は、番組プロデューサーら7人に減給などの処分を行っている。

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