奈良県は、文化財を地域振興や観光資源に一層活用するため、埋蔵文化財の発掘調査などにあたる県立橿原考古学研究所(橿原市)の所管を、教育委員会から知事部局に移す方針を固めたことが11日、分かった。
県の知事部局には現在、文化財のほかコンサートや美術展など文化振興を幅広く担う文化振興課があるが、県関係者によると、文化財や歴史素材により重点を置いた「文化資源活用課」を今春に新設。橿原考古学研究所も知事部局に移管することで、研究者の視点にとどまらず、より広範囲に興味を持ってもらえるように魅力発信に力を入れるという。
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