唐招提寺の回廊は東西78m
唐の高僧鑑真(688~763年)が建立した奈良市の唐招提寺で、平安時代以降に金堂を取り巻いていた回廊の石材が見つかり、県立橿原考古学研究所が1日、発表した。過去の調査で北側回廊の幅は9メートルと分かっていたことから、今回の調査結果と合わせると、東西にもそれぞれ回廊があり、回廊が囲む範囲は東西約78メートルに及ぶことが判明。同研究所は「伽藍配置の復元に向けた重要な成果」としている。
文献によると、回廊は810年ごろに建てられたが、何度か地震に見舞われ16世紀には全て倒壊した。今回見つかったのは、西側の回廊を構成する基壇の一部。
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