人形浄瑠璃文楽の浄瑠璃語り(太夫)で人間国宝の竹本住大夫さん(89)の引退公演が27日、大阪・国立文楽劇場で千秋楽を迎え、名人が文楽を育んだ本拠地に別れを告げた。5月の東京・国立劇場での公演が最後の舞台となる。
文楽劇場によると同公演の有料入場者数は2万9973人(速報値)で、2部制の公演では過去最高を記録した。
住大夫さんは「通し狂言 菅原伝授手習鑑」の「桜丸切腹の段」を語った後、舞台に登場し「今後も文楽の公演に叱咤激励、末永くお引き立てをお願いします。ほんまに私、ええ星の下に生まれました」とあいさつ。満員の客席から大きな拍手が湧いた。
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