高松塚古墳の断面を常設展示
奈良県明日香村の奈良文化財研究所飛鳥資料館は14日、同村にある高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)の墳丘断面の土層パネルを15日から常設展示すると発表した。
極彩色壁画が描かれていた石室の周囲の土層を南側から見たもので、高さ約3・5メートル、幅約4・2メートル。厚さ3~5センチずつ土を層状に突き固めた「版築」の様子や、過去の巨大地震でできたとみられる亀裂も観察できる。
文化庁は2007年、カビなどの影響で劣化した壁画の修復のため、石室を解体。解体に伴う発掘調査の際、失われる墳丘を記録するため、断面の土層をはぎ取り、保存していた。
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