歌人の斎藤茂吉のはがき発見
歌人の斎藤茂吉(1882~1953年)が友人の歌人吉井勇(1886~1960年)に送ったはがきが、京都府立総合資料館で見つかった。再婚をうらやむ歌が記されており、吉井を研究している高知工業高等専門学校の細川光洋准教授は「作風の違う2人の親交の深さが分かる資料」としている。
資料館からは1937年から戦後にかけて茂吉から届いた24通が見つかった。2人のやりとりが直接確認できる資料は未発見だった。
不倫騒動を起こした妻と別れ、長く思いを寄せていた女性と再婚した吉井を祝福するはがきも。日中戦争の南京陥落よりも君の新生活が喜ばしいという意味の歌が記されている。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。