「放浪記」や「浮雲」などの作品で知られる林芙美子(1903~51)の名を冠した「林芙美子文学賞」を昨年創設した北九州市は29日、第1回大賞に井岡道子さん(64)の「次ぎの人」を選んだと発表した。賞金100万円が贈られ、作品は雑誌「婦人公論」4月14日号に掲載される。
井岡さんは東京都在住のグラフィックデザイナー。主人公の女性が四国の山村に帰省した際の隣家の葬儀を通じ、風習や祖母の死生観を知る姿を描いた。井岡さんは「ただうれしいの一言です」とコメントを出した。
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