奈良市の薬師寺は28日、解体修理中の東塔(国宝)の中心を貫く心柱の補修を、内部に補足材をはめ込み、当初の材をできるだけ残す方法で2014年度内に始めると発表した。
心柱は2本の大木を継いで1本(長さ約30メートル)としている。直径が最大約90センチの下部の内部は、シロアリの被害や腐食で大きな空洞ができており、新たな木材を製材して空洞部分を補うことが検討されていた。
補修を担当する奈良県教育委員会によると、根元部分から少なくとも長さ約2・7メートル、直径約60~70センチにわたり空洞になっていた。
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