黄金の19文字よみがえる
福岡市は23日までに、同市西区の元岡古墳群(7世紀中ごろ)で2011年に出土した全長75センチの鉄製大刀に刻まれていた19文字全ての露出に成功した。西暦570年を示す「庚寅」など全ての文字に95%前後の純度の金が使われており、1400年以上前に刻まれた黄金の文字が鮮やかに浮かび上がった。
文字に金を埋め込む金象眼の技法で「大歳庚寅正月六日庚寅日時作刀凡十二果□」と1文字約5ミリ四方で刻まれていた。最後の1文字は判別できないが、市は「練」の可能性が高いとみている。庚寅の年の正月6日に作られ、鍛え上げた上質な刀だと記しているとみられるという。
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