藤原宮跡役所エリアに大型倉庫か
奈良県橿原市の藤原宮(694~710年)内の役所が立ち並んでいた「東方官衙」地区で、以前見つかった礎石建物跡は規模が東西10・8メートル、南北8・1メートルと分かり、奈良文化財研究所が11日、発表した。大型の倉庫や楼閣だった可能性があり、研究所は「地区の構造解明に向けた重要な成果」とみている。
建物跡は、天皇が執務を行った大極殿から約300メートル東にあり、以前の調査で7個の柱穴跡を確認。今回新たに13個が見つかり、規模が判明した。柱穴跡から礎石は抜き取られていたが、内部に礎石を支えるための石(直径10~40センチ)が詰められていた。
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