漱石の読者宛て手紙発見
作家の夏目漱石が読者の学生に宛てて書いた全集未収録の手紙が、1日までに見つかった。東京都在住の漱石愛好家の女性から寄託を受けた新宿区が同日、発表した。面識のない学生に対し「私の出来る事なら何でも遠慮なく云つて御寄しなさい」と書くなど、温かい気遣いを感じさせる。
新宿区によると、手紙は特注の190字詰め原稿用紙3枚に筆で書かれ、1909年12月10日付。送り先は東京・小石川にあった東京高等師範学校の寄宿舎で、「荒木秀一」宛てだった。
漱石愛好家の女性は、全集収録の正岡子規に宛てたはがき4通も区に寄託。計5通は来年1月10日から新宿歴史博物館で公開される。
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