京都の堀から金ピカ小刀見つかる
京都市伏見区羽束師菱川町で、安土桃山―江戸時代初期の作とみられる、柄が真ちゅう製の小刀2本が見つかり、調査した元興寺文化財研究所(奈良市)が29日、発表した。集落を囲った堀を埋めた土の中から出土。柄に真ちゅう製の薄い板が巻かれているが、さびておらず今も金色に輝く。
5円硬貨に使われる真ちゅうは古代や中世にも利用されているが、広く普及するのは江戸期以降と考えられている。出土品は真ちゅうが普及した初期段階のものとみられ、同研究所の佐藤亜聖主任研究員は「金属工芸の歴史を研究する上で重要な発見だ」としている。
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