哲学者の木田元さん死去
日本におけるハイデッガー研究の第一人者として知られる哲学者で、中央大名誉教授の木田元(きだ・げん)さんが16日午後5時33分、肺炎のため千葉県船橋市の病院で死去した。85歳。山形県出身。
広島・江田島の海軍兵学校に入り、終戦を迎えた。戦後、山形県立農林専門学校在学中にドストエフスキーなどの著作に触れて、東北大で哲学を研究。中央大教授などを歴任した。
20世紀最大の哲学者の一人、ドイツのハイデッガーの主著「存在と時間」を独自に読み解いた「ハイデガー」などを執筆したほか、ハイデッガーの講義録「現象学の根本問題」など翻訳も多い。
他の著書に「反哲学史」など。
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