「U・マイア」秘話つづる
トキワ荘の紅一点として知られる漫画家水野英子さんが、赤塚不二夫さん、石ノ森章太郎さんと3人で描いた合作漫画の思い出をつづった「U・マイアって誰?」を自費出版した。
「U・マイア」は3人の合作ペンネーム。1958年、月刊誌「少女クラブ」の編集者だった丸山昭さんが3人の合作を企画し、好評で3作目まで作られた。
郷里の山口県下関市で執筆していた水野さんはこれを機に上京。「周りの誰もが意欲に燃えた才能の持ち主ばかり。朝から晩まで漫画を描いていられる幸せに浸りながら暮らしていました」
豊富な図版を用い、丸山さんとの対談形式で3人の役割分担から、原稿料の配分までを紹介している。水野さんは「私と丸山さんにしか語れないことを形にでき、一つ肩の荷が下りた思い。これからもトキワ荘のあまり知られていないことを、こつこつと形にしていきたい」と話している。
1100円。ホームページ「水野英子の部屋」で通信販売している。
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