世界の危機遺産、11年以降急増
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産のうち、価値が失われるような重大な危機にさらされている「危機遺産」として登録される遺跡や景観などが2011年以降、これまでに17件に達し、年々急増していることが8日、ユネスコの統計で判明した。
「アラブの春」が起きた11年に始まったシリア内戦が長期化し、13年に同国の6件が登録された。出口の見えないパレスチナ紛争も一因とみられる。
06~10年の危機遺産登録は12件だったが、同時期に危機的な状況を脱したとして登録リストから削除された件数も12件。11年以降の削除件数は5件しかなく、危機的状況の継続を示している。
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