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ハンセン病作家北條民雄の特別展

[2014年08月23日 16:31]

 ハンセン病の療養施設に入所した自身の体験を基に患者の心情を描いた小説「いのちの初夜」で知られ、今月本名が公表された作家北條民雄(1914―37年)の直筆原稿や川端康成との書簡を紹介する特別展が、徳島市の文学書道館で開かれている。9月23日まで。
 企画した計盛達也主事は「病に苦しんだ北條は生きる価値を文学に求めた。死生観に迫った作品の芸術性は高く、本名の公表で再び注目が集まれば」と話している。
 北條の本名「七條晃司」は、ハンセン病への差別や偏見のため長く伏せられてきた。出身地の徳島県阿南市の文化協会が8月1日に発行した本の中で初めて公表された。

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