「うつろひ」と題した抽象彫刻の連作などで知られた彫刻家の宮脇愛子(みやわき・あいこ、本名磯崎愛子=いそざき・あいこ)さんが20日午後4時17分、膵臓がんのため横浜市青葉区の病院で死去した。84歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は建築家の夫磯崎新(いそざき・あらた)さん。しのぶ会を11月上旬に開く予定。
日本女子大卒業後、斎藤義重さんらに絵画を学び、1960年代半ばに立体作品の制作に転じた。80年ごろから、しなやかなステンレスワイヤを使用した「うつろひ」シリーズを制作。空中に弧を描く細い線から生じる軽やかさと緊張感が国際的に注目された。
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