京都市上京区の府立鴨沂高校の校内から、1708(宝永5)年の大火で焼失した寺院とみられる建物の礎石や、焼けた大量の瓦を捨てた二つの穴が見つかり、京都府埋蔵文化財調査研究センターが8日、発表した。
付近は、豊臣秀吉が都市改造の一環として16世紀後半の天正年間に洛中にある寺を集めた「寺町」と呼ばれた地域。寺の多くは大火後に鴨川より東側へ移築され、武家屋敷が建てられたことから、焼失前の寺町の様子を知る手掛かりになるという。
今回発掘を行ったのは校内の2カ所。江戸時代の絵図によると、専念寺などがあった場所という。
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