福岡、小さな「黒鬼」練り歩く
江戸時代初期から続き、全身をすすで真っ黒に塗った子どもが練り歩く「久富観音堂盆綱曳き」が14日、福岡県筑後市であった。地元の小学生約60人が、腰にわらみの、頭に角に見立てた縄を巻いた黒鬼に扮し、長さ約20メートルの綱を引いて観音堂周辺を練り歩いた。
県の無形民俗文化財で、地獄に落ちた亡者を、盆の間だけでも地上に引き揚げて供養する「施餓鬼」の行事。すすは、煙突のある家屋が残る同県八女市星野村で1年間かけてためた。
毎年参加するという6年の平木圭太君(11)は「ちょっとワイルドになった気分。すすが少し痛いけれど楽しい」と笑顔で話した。
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