縄文人祖先は南と北から?
富山市の埋蔵文化財センターは25日、縄文時代前期の小竹貝塚(同市)で2008年に出土した女性の頭蓋骨を国内外で見つかったものと比較した結果、縄文人の祖先は東南アジアから中国を北上、北海道経由で本州へ入った集団と、東南アジアから日本列島を北上した集団がいた可能性があると発表した。
小竹貝塚では、既に見つかっている多くの人骨のDNA鑑定から、北方系と南方系の人たちが一緒に暮らしていたことが判明しているが、たどったルートは分かっていなかった。調査した国立科学博物館の溝口優司名誉研究員は「日本人のルーツ解明が一歩進んだ」と話している。
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