林家たい平が映画のヒット祈願
落語家の林家たい平が、「寄席発祥之地」の碑が立つ東京・東上野の下谷神社で、落語をテーマにした初主演映画「もういちど」のヒットを祈願した。「落語は独りでやる芸ですが、映画はみんなで作る。得難い経験をさせていただきました」と語った。
映画は江戸を舞台にした時代劇。たい平は落語家を演じ、「落語家なんだからできて当たり前と思われるので、本当に頑張りました」。
たい平から落語を教わる少年を演じた福崎那由他は12歳。落語に対するイメージが変わったと打ち明けた。「正直、落語は全然かっこよくないと思っていたんです。でも映画を通して、一人前になるのに何年もかかることが分かりました。今はかっこいいと思います」
少年の幼なじみを演じた大野百花も、映画をきっかけに落語への興味が湧いた。「前は、落語は遠い昔のことだと思っていました。これからは図書館で落語のことを調べて読んでみたい」
たい平は福崎を見つめて「こんなかっこいい男の子が落語家になってくれたら、若い女性も寄席に来てくれるので、ぜひなってほしい」と期待を膨らませた。
福崎が将来の目標を「落語もできる役者になりたい」と話すと、たい平は「うまい!」と感心し、「俺も将来、役者もできる落語家になる」と宣言した。
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