池沢夏樹さん「北海道に恩返し」
8月1日付で北海道立文学館(札幌市中央区)の新館長に就任する芥川賞作家の池沢夏樹さん(69)が29日、同文学館で記者会見し「北海道の土地の恩義を受けて育った。その恩返しができるか、やってみようと思った」と意欲を語った。
池沢さんは具体的な事業として、複数の作家を集めた講演やサイン会のほか、作家に宿泊施設を提供し、滞在中に作品を書いてもらう企画などを挙げ「文学を通して連携の場をつくりたい」と話した。
「北海道で書かれたものには北海道のにおいがある。組織の中で何ができるか分からないが、みなさんの力を借りて文学館をもり立てたい」と抱負を述べた。
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