藤原宮大極殿の瓦窯跡見つかる
初の本格的都城・藤原京(奈良県橿原市、694~710年)の中枢である大極殿などの瓦を焼いた窯跡が奈良県高取町で見つかり、町教育委員会が18日、発表した。保存状態が良く、専門家は「中国風の瓦ぶき宮殿に律令国家形成の決意を込めた官営工房の一端が見える」と話す。
丘陵の斜面に造られた「登り窯」で、全長約6メートル、幅約1・3メートル。たき口や燃焼室、焼成室、煙道が残っており、中からは藤原宮の瓦が大量に見つかった。1回で約500枚の瓦を焼くことができる構造で、大極殿や朝堂院などで使われたのと同じ模様の軒丸瓦(直径約20センチ、厚さ約5センチ)も1個見つかった。
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