文化庁は21日、国の重要文化財に指定された美術工芸品の所在に関して、追加調査の結果を発表した。昨年7月の前回発表時点で調査中としていた238件のうち、国宝の刀剣2本を含む72件が所在不明となっており、68件は調査継続中とした。ほかは所在が判明している。
一方、前回発表で所在不明だった重文の「紫宸殿蒔絵硯箱」(香川県)は、所有者からの連絡で確認できたという。これにより重文の美術工芸品1万524件の中で、所在不明は前回分と合わせて180件(うち国宝は刀剣3本)となった。
文化庁は、再発防止のため所有者に注意喚起するほか、所在不明品の追跡調査を実施する。
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