作家の岩橋邦枝さんが死去
野上弥生子の評伝などで知られる作家の岩橋邦枝(本名根本邦枝=ねもと・くにえ)さんが11日午後4時43分、汎発性腹膜炎のため福岡市中央区の病院で死去した。79歳。広島市出身。近親者で密葬を行った。故人の遺志により、お別れの会は行わない。
旧佐賀高卒。お茶の水女子大在学中の1954年、雑誌の学生小説コンクールで「つちくれ」が入選しデビュー。56年の「逆光線」が映画化され、反響を呼んだ。
週刊誌の記者生活や結婚、出産を挟み、76年に文壇に復帰。82年に「浅い眠り」が平林たい子文学賞を受けた。
2011年の「評伝 野上弥生子」が紫式部文学賞と蓮如賞を受賞した。
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