世界のYO―KAI目指す
流行語にもなった「妖怪ウォッチ」のブームが止まらない。劇場前売り券を100万枚以上売り上げて公開中の映画も大ヒット。生みの親であるゲームソフト会社レベルファイブ社長の日野晃博さんが、ヒットを生み出した戦略と世界進出への意気込みを語った。
同社は、ゲームやアニメ、玩具を相互に関連させて人気を高める「クロスメディア」と呼ばれる手法で「レイトン教授」「イナズマイレブン」シリーズなどの作品を手がけてきた。「これまでの経験を生かしつつ、ドラえもんのように多くの人に長く愛される作品をイメージ」して、妖怪ウォッチの企画が生まれた。
「自分たちがいる世界と妖怪ウォッチの世界が地続きであるよう感じてもらいたい」と、テレビや学校で使われるような今の言葉を用いて子どもたちの世界を再現。逆に「金八先生」などの古いネタのパロディーを盛り込んで、親世代を引きつけることにも成功した。
映画では、12月に発売したばかりのゲームと連動したストーリーが展開。「ゲームをした後で映画を見ると、まるで自身の体験が映画化されたような感覚を持ってもらえると思う。どのように受け入れられるか楽しみです」と狙いを語る。
国内にとどまらず、2015年は世界中にブームを起こすことが大きな目標で「妖怪という概念を植え付けるところから始めたい。モンスターとかに訳すのではなく『YO―KAI』で行くつもりです」と宣言した。
「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」は、全国東宝系で公開中。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。