平成の正倉院、お目見え
宮内庁正倉院事務所(奈良市)は16日、約100年ぶりの大修理を終えた国宝・正倉院を報道陣に公開した。工事用に覆っていた素屋根が取り外され、2011年11月以来、真新しくなった平成の正倉院が姿を現した。
樹木を植え替えるなどし、休止中の外観の公開は11月に再開する予定。
平成の大修理では、主に瓦のふき替えと軒先の垂れ下がりを防ぐ補強をした。内部構造の補強により、軒先は平均2センチ上がり、瓦のふき方を変えたことで使用する瓦の枚数が減り、屋根は約3トン軽くなった。
工事用足場の鉄骨は外され、今後1カ月かけ、鉄骨を支えていたコンクリート基礎を解体、撤去する。
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