三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)で、新しい企画展示「クルミわり人形とネズミの王さま展」が行われている。館主の宮崎駿監督が長編アニメ製作から引退した後、初めて手がけた企画だ。
宮崎監督が、映画「風立ちぬ」の製作に追われていたとき、絵本「くるみわりにんぎょう」と出合い、気に入ったことがきっかけだという。
「クルミわり人形」はチャイコフスキーのバレエ音楽が有名だが、もとは200年ほど前に書かれたドイツの作家ホフマンの「クルミわりとネズミの王さま」が原作だ。
展示では、宮崎監督が原作を読み解いて描きおろしたパネルや、さわって動かせる「ガシャガシャ劇場」などの立体的な展示物のほか、宮崎監督が心を動かされた絵本のイラストをかいた英国人アリソン・ジェイさんの絵も紹介。展示室いっぱいに、宮崎監督が「メルヘンのたからもの」とよぶ物語「クルミわり人形」の世界が広がっている。
展示は来年5月までの予定。美術館の入場は日時を指定する予約制となっている。
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