文楽の住大夫さんが最後の舞台
人形浄瑠璃文楽の浄瑠璃語り(太夫)で人間国宝の竹本住大夫さん(89)の引退公演が26日、東京・国立劇場で千秋楽を迎え、満員の場内に拍手が鳴り響く中、68年間つとめた太夫人生に幕を引いた。
住大夫さんは最後の演目「恋女房染分手綱」の「沓掛村の段」を滋味豊かに語った後、舞台上で行われた引退セレモニーに登場。「私が今日あるのは先輩方の指導と、文楽愛好者やファン、大勢の方の良きご縁をいただいたから。感謝しております」とあいさつした。
今後も弟子たちを指導していくといい、「文楽を末永く叱咤激励、よろしくお願いします」と呼び掛けた。
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