瀬戸内の銅鐸が奈良に
奈良県大淀町出土とみられ同町の民家に所蔵されていた弥生時代中期ごろの銅鐸が、瀬戸内東部での出土例が多い「横帯分割型」と呼ばれるタイプであることが桜井市纒向学研究センターの調査で分かった。
神戸市の「生駒出土袈裟襷文銅鐸」など、これまでに和歌山や岡山、香川、徳島など瀬戸内東部で10例ほど出土しているが、奈良で見つかるのは初めて。同センターは「紀伊水道に注ぐ紀の川をさかのぼり伝わったのではないか」とみている。
銅鐸は一部が欠けており、高さ約37・5センチ、最大幅約27センチ。2009年にセンターが民家で保管されているのを知り、調査していた。
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