キトラ古墳の覆屋、撤去へ
史跡整備に向けた作業が進む奈良県明日香村のキトラ古墳で3日、墳丘を覆っていた建物の撤去工事が本格化した。
施設は鉄筋コンクリート2階建て。1983年以降に見つかった神獣・四神図や天文図などの極彩色壁画の保存や調査のため2003年に完成。石室や壁画を外気から守りながら、カビなどで傷んだ壁画のはぎ取りが国内で初めて実施された。
3日は、看板を取り外すなどの作業が行われた。建物は今月末には完全に撤去され、その後、2段築造の墳丘を復元し、16年度に国営公園として整備が完了する。壁画も付近に完成予定の施設で公開される。
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