離れ離れの曼荼羅が再会
京都国立博物館は26日、3年かけて修理を終えた海住山寺(京都府木津川市)の「阿弥陀浄土曼荼羅図」と、ペアとして描かれた可能性が高い興聖寺(京都市)の重要文化財「兜率天曼荼羅図」(鎌倉時代)を報道陣に公開した。
2012年に奈良国立博物館で両図を展示するため調べたところ、阿弥陀図から「鎌倉時代に二つの図を修復した」との墨書が見つかり、もとは一対として描かれ海住山寺にあったとみられる。慶長年間(1596~1615年)に、海住山寺から興聖寺に経典が運ばれた際、兜率天曼荼羅図も移されたとみられる。
2幅とも27日から6月15日まで、京都国立博物館で公開される。
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