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京都で「夜の寝覚」の一部発見

[2014年05月29日 16:55]

京都で「夜の寝覚」の一部発見

 平安時代後期の物語「夜の寝覚」のうち、欠落した末尾部分の一部を写した南北朝時代の古筆切(書の断簡)が29日までに、京都市の古書店で見つかった。この古筆切により、先に見つかっていた他の古筆切も物語の一部と判明し、“幻の物語”の解明が大きく進み始めた。
 「夜の寝覚」は、女性主人公「中の君(寝覚の上)」が数奇な恋愛に遭遇する生涯を克明な心理描写でつづった長編。「更級日記」で知られる菅原孝標女の作と考えられ、「源氏物語」以後を代表する作品の一つとされる。現存する写本は中間と末尾の部分が失われ、謎の多い物語として研究者の関心を集めてきた。

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