天才的な演劇の才能を持つ少女北島マヤが主人公の人気漫画「ガラスの仮面」が舞台化されることになり、制作発表が東京都内で開かれた。同作の舞台化は5回目で、マヤを務める貫地谷しほりは「まさか自分が演じることになるとは思わなかった」と喜びを語った。
「ガラス―」は1975年に少女漫画誌で連載が始まり、単行本は累計5000万部を超える。貫地谷は「ガラス―」の愛読者で、「高校時代、演劇の世界に入りたいとオーディションを受けたがなかなか受からなかった。そのときに『ガラス―』を読んで、なんてすごい情熱なんだろうと感じた」と振り返った。
会見に出席した原作者の美内すずえさんは「貫地谷さんが感じた北島マヤをとことん追求して表現してくださればいい。才能をぞんぶんに発揮して」とエールを送った。
貫地谷は「演劇の天才少女という役を私がやっていいのかという思いがあったが、(美内)先生の言葉を聞いて突き進むしかないと思った」と意欲満々の様子。
49巻まで刊行している「ガラス―」について、美内さんは「結末は20年近く前にはできている。なんでそこまで行き着かないのかという気はしているが、がんばって書くのでみなさん見捨てないで」と話し「50巻目はもうちょっとお待ちください」と笑わせた。この日は舞台のための書き下ろしイラストも披露した。
舞台「ガラスの仮面」は8月15~31日、東京・青山劇場で。出演はマイコ、一路真輝ら。
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