ふすま絵作者は狩野山楽の息子か
京都市東山区の良正院のふすま絵が、桃山―江戸時代初期にかけ活躍した京狩野の絵師狩野山楽の息子伊織が描いたと推定されることが10日、分かった。兵庫県立歴史博物館(姫路市)の五十嵐公一学芸員(49)が、4月刊行の日本美術全集で発表した。
山楽は狩野永徳の弟子で京狩野の祖。婿養子山雪とともに優れた絵師として知られる。
ふすま絵は、山雪が描いた別の寺院の絵と同時期の作品とされ、五十嵐学芸員は「伊織にも仕事を与え、独り立ちさせようとした山楽の親心ではないか」と推測する。
ふすま絵は高さ約2メートルで、金色の背景に竹などの図柄を描いている。
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