放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は16日、意に反して顔の映像を放送されたと会社社長から申し立てのあった静岡放送のローカルニュース番組について「放送倫理上の問題がある」との決定を発表した。
決定によると、番組は昨年6月11日の「イブアイしずおか」で、静岡県熱海市で散骨場計画を進める会社社長を取り上げた。社長は顔を映さないことを条件に報道各社の取材を受けたが、同番組では顔が映っていた。
決定は「合意に反した放送は問題」とする一方、報道内容に高い公共性があった点を評価し肖像権侵害は認めなかった。
静岡放送は「決定を真摯に受け止め、今後の取材と放送に生かしたい」としている。
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