東京に“世界初”たわし専門店
老舗たわしメーカー「亀の子束子西尾商店」の東京・谷中店がオープンした。「世界初のたわし専門店」をうたったアンテナショップ。15平方メートルほどのしゃれた店内には、定番のたわしから白色やハート形のもの、さらにはTシャツやトートバッグなどのお土産商品まで、40~50種類が並んでいる。
同社がパームヤシを原料としたたわしの製造・販売を開始したのは1907年。100年以上の間、日本中の汚れを落としてきた、たわしの魅力を直接消費者に発信するため、谷中店は昨年11月末に開店した。
同社マーケティング部の鈴木昭宏さんは「かつては家庭でたわしの正しい使い方が受け継がれていたが、それが失われつつある。安価な粗悪品も出回り、このままでは本物のたわしを使う人がいなくなるとの危機感もあった」と語る。
来店客には、知っているようで知らないスポンジとたわしの使い分け方などを解説している。かき出す、こすり取る洗浄が得意なたわしは、根野菜の泥を落としながら薄皮をむいたり、ざるの目に入り込んだ汚れを落としたりするのに向いているという。
谷中店の1番人気は、シュロヤシを原料とした小ぶりなたわし(476円)。「パームヤシよりも柔らかく繊維の先が細いので、まな板傷の汚れをかき出すのに最適です」
千代田線千駄木駅から徒歩6分。月曜定休、電話03(5842)1907。
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