70年ぶり、胎内仏と戻る
京都市東山区の建仁寺塔頭の霊源院に、中巌円月坐像(重要文化財)と胎内仏の毘沙門天立像が7日までに、約70年ぶりにそろって戻った。霊源院の修理などのため、京都国立博物館に収蔵されていた。
霊源院によると、坐像は南北朝時代の高僧中巌円月を模した木造で、高さ約81センチ。作者は不明。1945年ごろ、修理保全のため同博物館に預けられた。90年代中ごろの修理中、像内から鎌倉時代の慶派仏師作とみられる高さ約37・5センチの毘沙門天立像が見つかった。
10日から一般公開される。霊源院の雲林院宗碩住職は「像の前でぜひ座禅をしてもらい、禅の教えを知ってほしい」と話した。
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