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戦国の寺に巨大堀、和歌山の遺構

[2015年01月09日 21:43]

 和歌山市は9日、同市の鷺ノ森遺跡で16世紀後半の地層から幅約16メートル、深さ約3メートルの堀状の遺構が見つかったと発表した。当時北側にあった浄土真宗「鷺森御坊」(現・本願寺鷺森別院)の外堀で、対立する織田信長への防御用だったとみられる。寺院の四方を囲み、一辺が約200メートルもあったとみられる。
 信長は1570年から石山本願寺と石山合戦をし、77年には紀州にも攻め込んでいる。鷺森御坊は堀の内側に土塁を築き、施設は戦国山城に似た構造だったらしい。
 和歌山市文化スポーツ振興財団の西村歩さんによると「寺院が要塞化した過程を知る重要な史料だ」としている。

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