コラム

みちのこぼれ話

第2回 中九州横断道路

 私たちが一般的に高速道路と思っている道路には、実はいろいろな分類があります。身近なところで、「大分自動車道」は高規格幹線道路に分類され「国土や地域の骨格を形成し、広域の物流や交流を分担する」道路とされています。今回紹介する中九州横断道路は、地域高規格道路に分類されます。地域高規格道路は「高規格幹線道路を補完し、地域の自立的発展や地域間の連携を支える」道路とされています。
 難しい分類はさておき、高規格幹線道路の制限速度が時速80㌔~100㌔であるのに対し、地域高規格道路は「おおむね時速60㌔以上の速度サービスを提供できる」ものとして整備されており、場所により制限速度も異なっているので注意して下さい。
 中九州横断道路は大分市と熊本市を結ぶ延長約120㌔の地域高規格道路として計画されています。この道路が整備されると、大分~熊本の所要時間が国道57号を通るのに比べて、約1時間10分短縮されます。このため、大分市、熊本市を中心としたそれぞれの都市圏を相互に連絡し、両県の交流を促進すると共に、沿線地域の産業発展、地域活性化が期待されます。
 大分県内では犬飼IC~千歳IC(4.3㌔)が平成19年3月に、千歳IC~大野IC(8.7㌔)が平成20年3月に、それぞれ開通しています。
 現在、大分県豊後大野市から同県竹田市までの『大野竹田道路(12.3㌔)』を整備しており、平成26年度中に大野IC~朝地IC(6.3㌔)、平成30年度に朝地IC~竹田IC(仮称)が開通予定です。

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