私たちの橋ができるまで

 道路がどのように造られていて、維持補修のためどのような工夫がなされているか、実際の建設現場を見学して学ぶ「なつやすみ集まれ!道路探検隊」が8月5日、佐伯市上岡の東九州自動車道の番匠川橋(仮称)であり、小学4~6年生の児童と保護者8組21人が参加しました。子どもたちは普段絶対に入られない工事現場で目を輝かせながら学習しました。

1集合した参加者はまず、国土交通省佐伯河川国道事務所職員や施工監理業者から、工事内容の説明を受けました。河川上に橋を渡し、渇水期以外は工事に必要な広場を確保できないことなどから「張出架設工法」が採用されています。最初に4本の橋脚を立て、その橋脚から移動作業車で「やじろべえ」のようにバランスを取りながら3㍍ずつ道路を延ばし、隣の橋脚から延びた道路とつなげました。

2いよいよ道路の見学です。架設階段から高さ12メートルの建設現場に上りました。撮影した写真を使って工事がどのように進められたかの説明を受けます。橋の内部は点検とメンテナンスため空洞になっていて、大人がゆっくりはいれるスペースがあるそうです。参加者は点検口をのぞいたり、舗装前の高速道路を歩いたりしました。

3参加の記念になるように、特別なプレゼントがありました。型枠との間に差し込んでコンクリートを流し込むスペースを確保する「スペーサー」という部品に、全員が思い思いのメッセージを書き込みました。自分たちの書いた部品が新しい高速道路の一部になります。「いつまでも丈夫な道路であって」と願いを込めて取り付けました。

4見学を終えた児童たちから「橋はどのくらいの重さまで耐えられるの」などと質問が出ました。「トレーラーが隙間なく並んでも大丈夫。その2倍くらいに耐えられるように造っています」と聞き、驚きました。佐伯市渡町台小6年の高畠楽(がく)君と母親の貴子さん(42)は「地元なので、だんだんできているなと思って見ていたが、実際にどのように造っているか分かりました。コンクリートが詰まっていると思っていたのに、中に人が入れるようになっていると知ってびっくりしました」と話していました。

主催/大分合同新聞社  協力/国土交通省佐伯河川国道事務所、大分河川国道事務所、株式会社日本ピーエス

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