(左)首藤奉文候補 (右)高橋義孝候補
20日に告示された由布市長選挙は、現職の首藤奉文氏(69)と、新人で前市議の高橋義孝氏(46)=いずれも無所属=が一騎打ちを展開している。両候補の横顔を紹介する。(届け出順)
「あらゆる人に公平に」 首藤 奉文(しゅとうほうぶん)候補
大分大卒。中学校教諭として28年間教壇に立ち、バレーボールの選手、指導者としても活躍した。さまざまな境遇の生徒に接し、「あらゆる人に公平、平等に接していくことが基本理念となった。市長になった今も変わらない」。
54歳の時、地域住民からの要請を受けて庄内町長に立候補し、初当選。8年前に初代由布市長になった。
「合併当初は(市の貯金に当たる)財政調整基金がほとんどなかった。これでは災害時などに対応できない」。職員らに給与カットなどの協力を求めた結果、8年かけて約27億円を積み立てた。
震災から子どもを守るため、これまでは学校の耐震化を最優先に予算を投じてきた。「これからが市民の要望に応える発展の時期」と3期目の抱負を話す。
大事にしている言葉は「なせば成る」。「やらないことには何もできない。信念があれば必ずできる」。趣味は野菜作り。仕事の合間を縫って自宅の畑を手入れし、自給自足を楽しむ。
「いつも市民の身近に」 高橋 義孝(たかはしよしたか)候補
大分工高卒。神奈川県や湯布院町内でのサラリーマン生活を経て、3町合併論争が起きていた36歳の時、「若者として主体的に町の将来を考え、公のために尽くしたい」と同町議に立候補。政治の道に入った。
議員として心掛けてきたことは、市民の身近にいて謙虚であること。縁の下の力持ちを目指してきた。
18歳と14歳の姉妹の父親。議会でも教育問題に力を入れており、PTA活動にも取り組んできた。登校時間に通学路でしているあいさつ運動も習慣に。
市長選出馬について、「現在の市政は市民への説明が後回しで、施策を一方的に押し付けている。最たる例が本庁舎方式導入のプロセス。市民のための政治を取り戻す」と力説する。
幼いころから町内の祭りに参加。「地域の絆を確認する場」として重要だと考えるが、経済成長期だった幼少期の活気は感じられなくなった。「夢を語る人が必要。私は大得意。お祭り男ですから」と市の先導者を買って出る。
(27日、20時より開票速報を行います。)
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