実践活用例

バイオ燃料の光と影「未来をひらく微生物」実践活用例の一覧

【 中学校実践/国語/1年 】

1. 新聞活用のねらい

 新聞によって得られる情報は、社会生活においては身近なものであり、書籍に比べると情報がコンパクトにまとめられているため、短時間で立場の違う複数の情報を入手することが可能である。また、見出しの効果やリード文の役割、写真や図表を用いての説明などさまざまな工夫がされている。そのため、情報収集能力、情報活用能力を育てるのに適した学習材である。ここでは、新聞記事を通して、エタノール(バイオ燃料)の実用化が進み、利点と問題点がはっきりと現れてきた事実を知ることで、教科書では利点のみが取り上げられていたエタノールについて、別の側面を知り自分の考えを持つと同時に、記述を鵜呑みにするのではなく批判的に読むことの大切さに気付かせる。

2. 指導計画

  • 記事の中からバイオ燃料の光(利点)と影(問題点)を読み取る。
  • 読み取った内容をまとめ、自分の考えを持つ。
  • 情報を広く求め、多面的に考えることが必要であると気付かせる。

3. おもな学習活動

おもな学習活動 ねらい
①「未来をひらく微生物」(光村図書)を読み、エタノールの利点をまとめる。 ①説明的文章を読み、「微生物」について、その働きと、それがもたらす環境改善への大きな可能性を知る。
②新聞記事を通してバイオ燃料の光(利点)と影(問題点)の部分を読み取り、自分の考えをまとめ、発表する。 ②書かれたものを鵜呑みにするのではなく、情報を他にも求め多面的にとらえ、自分の考えを持つことが大切であると気付かせる。

4. 評価の観点

  • 新聞記事から、バイオ燃料の利点と問題点を読み取り、整理することができたか。
  • バイオ燃料について自分の考えを持ち、発表できたか。

5. 発展

  • 教科書に例として挙げられた微生物の他の有効利用について、自分で調べリポートにまとめる。
  • 教科書では、エタノール(バイオ燃料)の明るい未来しか触れていないのはなぜか、その理由を考えてみる。
このページの先頭に戻る