「ペットボトル活動」が実現されないわけを探ろう
【 小学校実践/社会/6年 】
1. 新聞活用のねらい
新聞記事に記されている現代社会が引き起こす社会問題(高齢者の孤独死・児童虐待・介護疲れによる自殺)に出合うことで、日本の将来に不安を感じ、大分市の福祉活動について探ろうとする意欲を持たせる。
2. 指導計画
- 新聞から高齢化が引き起こす問題(高齢者の孤独死・介護疲れによる自殺など)に出合わせ、自分たちが高齢者になる頃の日本の様子を探りたくなる状況をつくる。
- 新聞などを用いて将来の高齢化率を提示することで、大分市の社会福祉の取り組みを調べてみたいという意欲を喚起させ、大分市社会福祉協議会での調査活動を行う。
- いくつかの校区から要請があったにもかかわらず、ペットボトル活動(独り暮らしの高齢者の緊急連絡先やかかりつけの医者など記入した用紙をペットボトルに詰め、自宅の冷蔵庫に保管し、緊急時に利用する取り組み)が実現されない事実と出合い、そのわけを探らせる。
- 社会福祉協議会は限られた予算の中で活動を行っていること、事務事業評価制度(外部評価)の事実と出合わせ、ペットボトル活動が実現されないわけ(予算が限られており、その中で事業の見直しを図ったり、他の団体に事業を任せたりすることで、一人でも多くの住民の願いをかなえるために努力している)を見抜かせる。
3. おもな学習活動
おもな学習活動 | ねらい |
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①現代社会が引き起こす問題と出合わせることで、大分市の社会福祉の取り組みを探らせる。 | ①現代社会が引き起こす問題と出合わせ、将来の日本について考えることで、大分市の社会福祉の取り組みを探りたいという、意欲をもつことができる。 |
②大分市社会福祉協議会で調査活動を行う。 | ②大分市社会福祉協議会で調査活動を行うことで、ペットボトル活動が実現されないことを捉えることができる。 |
③ペットボトル活動が実現されないわけを考え合い、見抜く。 | ③ペットボトル活動が実現されないわけを(予算)(受益者数)(事業の効果)に目を向けることで、見抜くことができる。 |
④社会福祉活動の充実のために、自分たちができることを考え合う。 | ④実現されない事業について、自分がどうすればよいか考え、実践することができる。 |
4. 評価の観点
- (関心・意欲・態度)
- ・調査活動に意欲的に参加し、事実を捉えることができたか。
・活動が実現されないわけについて自分たちの考えをもち意欲的に追求できたか。 - (思考・判断・表現)
- ・調査活動から得た事実から、活動が実現されないことに対する自分の考えをもつことができたか。
・指示された事実や友達の発言から、自分の考えを見直すことができたか。 - (資料の活用)
- ・新聞記事などから、日本のおかれている状況などを整理し、とらえることができたか。
- (知識・理解)
- ・日本の現状や大分市の社会福祉活動や仕組みについて理解できたか。