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「もっとやりたい!」が喜びリレーエッセーのバックナンバー

図書館で新聞を活用し社会科を学ぶ生徒=中津市の東中津中学校

 「〇〇の記事、もっとある? 生徒が『もっとやりたい!』って。私も楽しい!」。先生が目を輝かせて、記事のスクラップを求め、図書館へ飛び込んできた。学校司書としてこれ以上うれしいことはない。

 「NIE実践指定校って何をすればいいの?」で始まった2年前。毎日届く新聞から、生きる力につながる記事を主眼にスクラップし、広告も教材に提供してきた。今では生徒がトップニュースや時の人の話題で盛り上がり、温泉マークの記事などで意見を交わし合っている。

 先生方も「こんな記事が欲しい」「この前言ってたワークショップ、やってみようか」「トップニュースのコピーを製本してみたら?」などと気軽に図書館に来てくれる。東中図書館はなかなかアクティブだ。

 でも新聞は生もの。膨大な情報の中から、ニーズに合った最適な情報を提供するには、一人の手に負えないことも。そんな時「こんな記事探してます!」とメールを打てば、他校の司書からさまざまな情報が届く。中津全体にいる23人の学校司書が1校にいるようなものだ。

 冒頭の「もっとやりたい!」は、先生と生徒の声が図書館で一つにつながった結果。これからも司書にたくさんの声を聞かせてほしい。

高橋頼子

中津市東中津中学校学校司書

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