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子どもの姿にヒントリレーエッセーのバックナンバー

記事を基に意見を交わし合う東中津中学校の3年生

 「今日習った『の』の字がこんなにあるよ」。小学校1年生が大人の新聞を広げながら。
 「この記事使って問題が作れるよ」。小学校5年生算数の時間。
 「18歳選挙権について、A君ってこんなふうに考えるのか。1人で新聞読むと読み流してしまうけど、みんなで読んで話し合うと、読み深められるなあ」。中学校2年生が国語の授業の振り返りで。
 「驚き、わくわく感、感嘆」のある授業は子どもたちにとっても、教師にとっても魅力的な時間だ。付けたい力を確かに付けていくために、いかに授業を魅力あるものにするか。授業づくりの要である。
 教科書を中心に据えながら、新聞をひと味加えると、これまでにない味わいの授業が生まれる。新聞が加わることで、多様な考えや表現との出合い、深い対話、協働的な作業などが、学習場面としてより具体的に浮かび上がる。
 新聞を手に考え、語る子どもの姿は、私たちに授業づくりの多くのヒントを与えてくれる。

田辺玲子

中津市教委学校教育課指導主事

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