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隙間時間狙う日々リレーエッセーのバックナンバー

選んだ記事を基に話し合う生徒

 18歳選挙権の導入により、主権者としての自覚を促し、必要な知識と判断力の習熟を進める教育の推進が、より一層求められている。しかし、高校卒業後は働こう・進学しようとする生徒にとって、18歳への引き下げがなくとも、社会に対する関心や問題意識は、本来必要不可欠なものであるはずだ。どのような社会にどう参加するのかは、自分の生活に直接関わるし、大学という学問研究の場でも、社会に貢献するためには何ができるのかという学びが求められている。労働も学問も、社会と無関係にはあり得ない。
 私の勤務する学校は全日制普通科で、ほとんどの生徒が大学進学を希望している。入試に対応する力を養うべく、各教科の学習に一生懸命励んでいる。一方で、部活動に加入している生徒も多く、忙しい毎日を送っている。だから、残念ながら新聞を読む時間はあまりないらしい。
 そんな忙しい生徒たちではあるが、人ごとではなく自分自身のこととして、社会を知る・考えるということをしてもらいたいし、日々の生活の中にその機会を少しでも入れてもらいたい。そのために、社会を知る上で非常に有効な新聞から記事を探し、使えそうな隙間時間を狙う日々を送っている。

小坂吏香

大分舞鶴高校教諭、NIEアドバイザー

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