活用法、アイデア次第
「ＴＰＰ、どうなるんかな」。ＮＩＥの積み重ねにより、子どもたちから世の中の動きに目を向けた発言が聞かれるようになりました。しかし、そんな子どもたちも新聞を丸めると、すぐにチャンバラを始めます。子どもたちは新聞で遊ぶことが大好きです。新聞活用というと「小学生に記事の内容を理解させることは難しい」と実践に二の足を踏む人が多いです。
確かに新聞の情報を読み解き、活用するには、それなりの言語技能が要求されます。ですから、まだ新聞に触れたことが少ない子どもたちには、まずは新聞になじむ活動から始めることをお勧めします。
例えば、家庭の新聞受けに新聞を取りに行く、図工や習字の作品を挟む、湿らせて窓を拭く、丸めてリレーのバトンに使う、新聞紙で工作をする、記事の写真を見て感じたことなどを伝え合う、記事から知っている漢字やオノマトペ、グラフ、概数を探す―など、さまざまな活動が考えられます。そうして記事を読み込む素地を養っていくのです。
アイデア次第で可能性は無限です。
それが新聞活用？という声が聞こえてきそうですが、これも立派な新聞活用なんですよ。
平山立哉
ＮＩＥアドバイザー、大分市寒田小学校教諭
