お薦めコラム「視写」
新聞コラムは、限られた文字数で伝えたいことが簡潔にまとめられており、短時間で読めます。書き出しや構成が工夫されていて、最後まで読んで「そうきたか！」とうなることもあります。ちなみにコラムは、新聞社でも記者経験の長いベテランが担当しています。
新聞コラムを書き写す「視写」は、以前から入試対策でおなじみですが、小学校４年生くらいから取り組めます。小学生には、子ども新聞の子ども向けコラムもお薦めです。まずは、コラムを切り抜いて張り、原稿用紙に正確に書き写します。視写専用ノートもあります。制限時間を設定するとよいでしょう。目安は１０分。初めは全部書き写せなくても、続けていくと書けるようになります。「集中力」と「読み書きのスピード」が向上するからです。
コラムの視写で大切なのは「継続」です。１カ月、２カ月と続けていくと、「漢字力・語彙（ごい）力」「文章力」「読解力」などさまざまな力が身に付きます。そして何よりも世の中のニュースを知るきっかけになります。
余裕があれば、音読する、見出しを考える、分からない言葉の意味を調べる、感想を書くなどを加えると、さらに充実するでしょう。
佐藤由美子
大分市寒田小学校長、ＮＩＥアドバイザー
